第21回 日本うつ病学会 総会に行ってきた!

こんにちは。

NPO法人ネット心理教育ピアサポートの布団ちゃんです。
7月12日(金)と13日(土)に大阪で行われた「第21回 日本うつ病学会 総会」に参加してきました。
シンポジウムや講演会を聞いたり、我々の活動報告をポスター発表してきました。
その感想や体験を速報でお知らせいたします。

かなり勢いで書いた日記なので、文末が体言止めだったり、ですます調になったり乱文です。
「現場からは以上です!」感をお楽しみください。

目次

日本うつ病学会って?

「日本うつ病学会って、うつ病の学会じゃないの?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

うつ病と双極症は実は大きなカテゴリーで「気分障害」という共通点があって、日本うつ病学会は気分障害の研究や治療の指針を考えたりしている学術団体です。

ですので、双極症の治療の指針である「ガイドライン」(メインは医療職向け)や、当事者やご家族向けの資料である「双極症とつきあうために」を作っているのが、日本うつ病学会なのです。

参加した講演会の紹介

今回の総会でも、もちろんうつ病についてのシンポジウムや講演会も多くある中、双極症に着目した講演会などもありました。
私が参加したのは

・うつ病、双極症の方の妊娠・出産・子育てを支援するために
・気分障害における抗精神病薬と遅発性ジスキネジア
・うつ病、双極症当事者と医療関係者のコミュニケーションについて
・気分障害の治療における「医療リワーク」の位置づけ
・デジタル・メディシンへの期待
・うつ病診療における心理教育と有用な資材を検討する
・双極症の病識と受容をめぐって


です。
ちょっと固くなりすぎたので日記形式で書いていきます。

1日目の朝のお話

朝、予定通りというか、安定の寝坊。7時半に出ようと思っていたのに、7時半に起きるという愚行。でも、予想通りなので動揺はせず。10分程度で準備して出発。ポスター発表がメインの目的なのに、急ぎすぎてポスターを持っていくのを忘れそうになる。

予約していた近鉄特急は到着の1分前に出発してしまった! でも1分というのはかなり自分的に攻めたな、と高い自己評価。次の特急に乗って、無事大阪に到着。後でまどっちさんに聞いたら、新幹線だともっと断然早く着いたらしい。プチショック。でも前を向いて、大阪の会場に進む。
到着してすぐ、ポスターを貼り付け。
A0サイズのポスターは大きいので、低身長の私には上の部分が届かない。どうしよう。近くに椅子がある! という感じでバタバタと準備完了。

シンポジウム2に遅刻して向かう。シンポジウム2は「うつ病、双極症の妊娠・出産・子育てを支援するために」で、個人的に興味のある内容。

精神科領域での妊娠や出産に関わることでは、日本精神神経学会と⽇本産科婦⼈科学会の2学会が協力して、「精神疾患を合併した、或いは合併の可能性のある妊産婦の診療ガイド:総論編、:各論編」を作っていて、とてもためになる内容。精神科領域で働く医療者にも、産婦人科領域で働く医療者にも把握しておいてほしい内容でした。このガイドを頼りにして、精神科でも産婦人科でも自信をもって、患者さんの妊娠や出産に向き合ってほしいな、とか当事者の1人として思う。

2022年に「特集 AYA世代の女性ヘルスケア-対応と実際Ⅱ.精神面の課題 2.AYA世代の双極性障害」という記事を有難くも書かせていただく機会があって、そのとき頼りになったのが、このガイドでした。

このガイドは小難しい表現だったりで、専門職向けという感じでしたが、一般の患者様向けのガイドも出たばかりです! ということで、このシンポジウムは開かれたわけだと思います。

私は寝坊して行ったので、最後の方しか聞けなかったですが、やはりこども家庭庁が出来た関係で、相談先の名称が微妙に変わっていたり、知識のアップデートが必要だなと感じました。
私は昔、「子ども家庭支援センター」という場所で働いていたこともあり、児童福祉の領域には興味があるのです。
今も博士課程での研究では、周産期うつ病(産後うつ病とか)の研究をしています。研究はまだまだ途中ですが、この領域のことの専門性ももっと高めていきたいです。

ランチョンセミナーで憧れの先生を見つめる

ランチョンセミナーは「気分障害における抗精神病薬と遅発性ジスキネジア」に行きました。理由は座長(まとめ役)が尊敬している(日々お世話になっている、日々ご迷惑をかけている)先生だからです。先生、私ここで聞いてるよ〜と見つめながら聞いてました(私は先生のファン)。

抗精神病薬は、第一世代の古い種類と、第二世代の比較的新しい種類とに分けられるのですが、第二世代でも遅発性ジスキネジアが出るという情報が意外でした。
第二世代っていうと、双極症によく使われる薬でいうとビプレッソとかエビリファイとかラツーダとかです。※これらを飲むのをやめろと言っているわけではないです。私も飲んでいます。
そんな、双極症にも馴染みの深い第二世代抗精神病薬でも遅発性ジスキネジアが出るのか! というのはびっくり。

ところで遅発性ジスキネジアって何? と解説していたら、この日記が一生終わらない気がしてきました。

私も今微妙に口や舌が勝手に動いてしまう副作用が気になっていて、でもこれって自分の意思でベロ動かしているのでは? とか迷っていたので、ちゃんと主治医や薬剤師に相談しようと思いました。

話題を先に進めます。

いざ、ポスター発表討論会

次はポスター発表の、討論の時間です。

でっかいポスターの前で立って、ポスターを見にきてくださった方やご質問をくださった方に、説明をしました。

ネット心理教育の実践の報告のポスターだったので、「どうやってやっているの?」「いくらでやっているの?」「頻度は?」などなどのご質問にお答えする形で、どんな活動をしているか宣伝の気持ちです。
興味を持って聞いてくださる方が多く居てくださってありがたかったです。
別の勉強会で知り合った大学の先生が私の名前を覚えていてくださって見にきてくださったり、所属している大学でお世話になっている先生が見にきてくれたのも嬉しかったです。
はじめましての先生方も、鋭い質問や、普段から集団心理教育を行っている先生方からのコメントも嬉しかったです。

息切れ

そろそろお気づきかもしれませんが、布団ちゃんはこれ以上日記が書けそうにありません。まだ1日目の13時くらいまでしか書いてませんが、熱量持って細かく書きすぎました。

大阪も学会も、楽しかったです!

現場からは以上です!!!!

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この記事を書いた人

NPO法人。ネット心理教育では、双極性障害の知識や治療法の情報をYouTube動画とZoomのグループワークで広めています。心理教育とは、病気や治療に関する知識を身につけ『生きる力』にするための心理療法の一つです。

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