作業療法士おとが伝える双極症:自己紹介

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作業療法士おとがブログに参加します!

はじめまして。作業療法士のおとと申します。中国地方生まれ、関東在住の20代男性です。双極症Ⅱ型の当事者でもあります。この度、このNPO法人ネット心理教育ピアサポートのHP内にてブログを掲載させていただくこととなりました。

今回は、みなさんに私が何者か知っていただくために簡単な自己紹介をします。次回からは双極症の治療を行う専門家として、色々な知識や技術をお伝えできればと思っています。自己紹介を見て、親近感を抱いてくださると嬉しいです。

簡単な経歴

大学進学のために関東へ移住。2020年に国家資格である作業療法士資格を取得。総合病院に就職し、主に脳卒中や整形疾患、認知症、精神疾患などといった、幅広い患者様の作業療法を行ってきました。2022年に体調を崩して休職・退職(この時はうつ病と診断)。2023年に双極症Ⅱ型に診断変更。状態が安定したため、2024年4月に就職。現在は地域に住む高齢者を対象に作業療法を提供しています。妻と猫の3人暮らし。

私と双極症の歴史

診断を受けたのは2023年。しかし、遡ってみると症状は中学・高校時代からあったように思います。
倦怠感、頭痛、睡眠時間の低下。当時はだるいのが当たり前で、今思うと双極の波が一定のサイクルであったように思います。ただ、当時は双極症とは気づかずに生活していました。

転機は大学の頃。研究やバイト、実習に明け暮れるなか、ある日プチンと糸が切れた感覚に。抑うつや倦怠感、意欲低下に陥りましたが、国家試験の勉強や実習途中で気が張っていたのか、無理やり生活していました。今ではここで受診していれば・・・と思っています。

無事社会人になった私ですが、仕事を始めると大きな波に襲われます。
躁では自信過剰、睡眠時間の低下、なぜかイライラする。なんでもしたくなる。
次第に頭痛や謎の体調不良に陥り、仕事に行けなくなりました。
そこから色々あり、双極症と診断されました。今のところ、症状は安定しています。

なぜブログを書こうと思ったか

大うつ期で横になっていることしかできない頃、とても不安や焦燥感に駆られていました。とにかくネットで情報収集。しかし、どのサイトも定型文でほぼ同じことしか書かれていませんでした。今考えると、信憑性の乏しいサイトや動画の情報を鵜呑みにしていたと思います。
作業療法士という専門職なのにこの有り様。それぐらい認知機能が低下していたのです。
症状が安定してからは、当事者で作業療法士である私が何かできないか、考えるようになりました。

  • 「正しい情報を専門職として分かりやすく伝えること」
  • 「当事者だからわかる病状への対処を作業療法に照らし合わせて伝えること」
  • 「病院ではなく、早期から日常生活で作業療法の技術を取り入れて波を小さくすること」

ネットは便利である一方、正しい情報かどうかの判別は難しく、自身での取捨選択が必要です。ですが、病状がひどいときにおいて、正しい選択ができるとは思えません。だから、正しい情報を発信する信憑性のあるサイトが必要です。ネット心理教育は当事者の方々が運営していて、このサイトにくれば正しい情報を得られる。私も伝えられる。そんな思いで参加させていただくことになりました。

現在の安定した生活

現在は週数日の短時間就労をしています。段々と段階を上げていき、ゆくゆくは正社員として働く予定です。リハビリを提供するのは楽しく、利用者の方が笑顔になって帰ったり、症状が緩和されて感謝されると非常にやりがいを感じています。

また、休日は温泉やジムに通っています。体力がついたり、ストレス解消になって気持ちいいのです。あとは好きな家事(特に料理)や愛猫と一緒に遊んだり、妻との生活を楽しんでいます。
妻は、私が双極症と診断されても変わらず接してくれました。双極の波が大きい頃しか知らないのに、よくも手放さずにいてくれたものです。感謝ですね。

まとめ:作業療法士は精神科リハビリのスペシャリスト

作業療法士は様々な場所で働いており、このことは別の機会でお伝えします。
精神科やデイケアでリハビリを提供し、時には就労移行支援にいることもあるのが作業療法士です。
医師が病状にアプローチするならば、作業療法士は「その人らしい生活」へアプローチします。
つまり、作業療法士は双極症に限らず、様々な方のライフスタイル構築のお手伝いをするのです。

このブログを通して、少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいなと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
以上、作業療法士おとの自己紹介でした。

おと:https://twitter.com/iwakitonoma0229

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この記事を書いた人

作業療法士(OT)で双極性障害Ⅱ型当事者。妻と猫の3人暮らし。
最近短時間就労を始める。
作業療法士という医療職として、双極症の知識や個人でも行える作業療法の技術をお伝えできればと思っています。少しでもお役に立てると嬉しいです。

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