双極症を持つ作業療法士として働く私の仕事への向き合い方

改めまして、双極性Ⅱ型のおとです。普段はネット心理教育の活動をしつつ、リハビリ業務をする作業療法士として働いています。
双極症と診断されて休職・退職をし、現職場に就職して1年が経とうとしています。約2年自宅療養をした後に1年勤続できたのが、我ながらよくやったなと思っています。
今回は社会参加をして働きたい、現在働いている方に向けて、私が普段の勤務で気をつけていることをご紹介します。
双極症の当事者として、少しでもお役に立ちつつ、参考になれば嬉しいなと思います。
双極症を持つ私の勤務形態
病前は病院勤務
病前はフルタイムで病院勤務でした。シフト休・勤務日によって出勤・帰宅時間が異なる(起床時間も異なる)、残業が多い、責任が伴う…。今思えば、双極症を持つ方にとっては、再発リスク満載の職場でした。疲れは日々たまる一方で、悲しみのないうつがあったなぁと振り返ると思います。
現在は週3のデイサービス勤務
現在はリハビリのデイサービスで、週3勤務をしています。週2日は半日、残り1日はフルタイムです。
当初は連勤だったのですが、疲れが残って辛かったので、現在は1日おきの勤務です。
仕事との向き合い方

私はオープン就労
面接の時点で「双極症」ということを伝えていました。社長は知っていますが、その他の人は「体調を崩していた人」ぐらいの認識かな?と思います。その分業務量の調整をしてもらい、余裕をもって勤務ができています。
医療職ということもあるのか偏見もなく、普通に接してもらえるので、恵まれている職場だなと思います。
できるだけ連勤をしない
当初は「連勤なんてできるだろう」と思っていましたが、やはり厳しかったです。ほとんど約2年間、社会参加がなかった私にとって、客観的に見ても厳しいものだったと思います。今はできるだけ連勤をしないように調整してもらっています。現在は大分慣れて、体力も付いてきているので、職場の都合で連勤をしたり、時間が伸ばして働いています。
できないことはできないという
以前は自身の業務量を超えても出来ると言い、結局キャパオーバーになっていました。周りから見ると「できる人」と認識され、使い勝手のいい職員だったと思います。
現在は治療やカウンセリングなどで考えを改め、キャパオーバーになりそうなら「できない」と言えるようになりました。最初は勇気がいりましたが、意外と言ってみるもんですね。もちろん、できる仕事はやりますよ。
体力・心の余裕を残す
以前は仕事に対して「全て全力」。帰宅したらへとへとが日常で、それが当たり前だと思っていました。でも、意外と皆は余力を残して仕事をしていたことに気づきました。
確かに子育てや介護があると、帰宅しても動ける体力を残しておく必要があります。それなのに、仕事を全力で行ってしまうと、使い物になりません。家庭もギスギスすることでしょう。
復職当初は基礎体力もなくへとへとになっていましたが、現在は体力や心の余裕をもって働けています。
まとめ
久しぶりに社会参加をして気づいたのは、「自分らしく生きることの大切さ」です。
自身の健康が第一。健康じゃなければ普段の生活や、やりたいこともままならないと思います。
「人のためではなく、自分のために生きる」そう思えば、見える世界が変わります。私は変わりました。
私は働くことが人生のすべてではないと考えを改め、「余裕を持つ素晴らしさ」を双極症から学びました。
少しでも誰かの参考になると嬉しいです。
参考サイト
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