双極症の作業療法士が休職2週間の診断を受けました


双極症当事者で作業療法士のおとです。
題名の通り、このコラムを書いている3日前に主治医と相談して休職を2週間することになりました。
「コラムを書いていて大丈夫・・・?」
そんな声も聴こえてきますが、ご心配なく。行動活性化の一種で、趣味です。
ネット心理教育のスタッフ誰にも知らせず、こっそりと書いています。
今回はなぜ休職になったのか、それまでの経緯や症状を私自身振り返りながらお話していきます。
フランクに書きますので、気楽に読んでみてください。
受診に至るまでの経緯
過去コラムでもお伝えしていますが、通所リハビリに加え、5月から訪問看護でのリハビリ業務を兼任していました。
4月まで週3勤務が5月からは週5勤務へ。時間としてはフルタイム1日、半日4日といったところ。
5月は今まで通り通所リハビリの勤務+新しい訪問看護だったので、結構忙しい日々でした。
新しい業務(リハビリ、書類作業)を覚える、訪問なので自家用車での移動。
後は妻の妊娠がわかり、つわりがひどかったので、家事のほとんどを行っていました。
家事は好きで行っていました。
5月末頃から「疲れが抜けにくいなぁ」「朝、目が覚めるなぁ」とは思っていましたが、動けていたので気にせず。
そして、6月に入ってすぐ、急激に勤務時間の増加したシフト提示(私のいないところで決まっており、夜連絡がきて次の日からなぜか出勤)を受けました。
その状況で車が壊れてJAFを呼び、対応して疲れはピーク。その夜うつっぽくなり、翌朝緊急受診。
適応障害かなと言われ、休職2週間で今に至るわけです。
経緯の振り返り


急激な勤務時間の増加、勤務内容の変化
4月までは週13時間程度の勤務でしたが、5月は週20時間以上働いていました。
6月からは週30時間程度のシフト提示でした。客観的に見ても急激に増えすぎですよね。
妻も「働きすぎじゃない?」と言っていたので、早く言うことを聞いていればと後悔しています。
また、訪問看護で働く上で今までと勤務内容が変化したことも一因だと思います。
訪問看護は、より多職種連携や自宅に上がるために気遣いを要する現場。覚えることも当然増えました。
あとはタブレットが配布され、良くも悪くも直行直帰できて自宅で仕事ができてしまいました。
この変化に身体とこころ、脳がついていかなかったのだと思います。
生活リズムの変化で疲労が抜けず、睡眠への影響もあった
5月末から「疲れが抜けにくいなぁ」と感じていました。
忙しさもあり、習慣だった「散歩」「ジム通い」といった運動をする機会が少なくなりました。
リハビリをするのも「運動」なのですが、やっぱり仕事と趣味は違いますね。
好きなことで「汗をかいて」「ストレス解消」することが足りなかったと思います。
また、緊急受診の数日前から朝早めに目覚めることが増えました。
目覚めてもすぐに眠れるのですが、睡眠の質が低下していたと思います。そりゃ疲れもとれないですね。
現在の症状は?
現在は疲労が抜けきらない程度で、気分に変化はありません。
緊急受診の電話をした時は「入院してもいいかな」と思いましたが、受診前から私の軽躁の症状「イライラ」「不安」「完璧思考」はなかったので、自宅で治療という形になりました。
ただ、「疲労感」「不眠」「肩こり」「首こり」といった「悲しみのないうつ」かな?と思っています。
現在の薬に抗うつ薬+軽めの睡眠薬が追加となり、1か月後に受診の運びです。
立ち止まった自分を褒めたい


正直、働こうと思えば働けます。ただ、「あと数日働いたら確実に倒れる」といった状況でした。
以前だったら無理をして働き続けていたと思います。でも、今回は早い段階で立ち止まることができました。
心配してくれた妻に感謝すると同時に、早めに受診を決断できた新しい自分を褒めてあげたいです。
「自分の健康」より大切なものはありません。「働く」ことが全てではありません。
ですが、「働き方」は上司と考える必要があると思いました。
自分の「大切なもの」や「ワークアンドバランス」を今一度見直すきっかけになればと思います。
まとめ(自分の健康を守るために)
我が家は年内にも家族が増える予定です。その前に体調が悪くなってよかったと思っています。
症状は軽いので、恐らく2週間で復職です。
今はしっかり疲れを抜いて、「身体とこころと脳」をリフレッシュしたいと思います。
休職していて何ですが、「好きなこと何をしようかな~」と思っています。
けがの「自宅療養」と精神疾患の「自宅療養」の意味は違うよなって個人的に思っています。
疲れがとれたら、人生のプチ休暇として、外出してしっかりリフレッシュしたいと思います
休職中は時間があるので、どんなことをして過ごしているのか、など書けたらいいかなと思います。
もちろん、「躁」や「うつ」にならないモニタリングをしながら。
皆さんの何かの参考になれば嬉しいです。
注意点
※本コラムは、双極症に関する経験や知識をもとに執筆されたものであり、すべての方に当てはまる内容ではありません。個別の診断や治療については、必ず主治医等の専門家とご相談ください。
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