双極症と季節の関係|梅雨にうつっぽくなる理由と作業療法士のセルフケア術


双極症当事者で、作業療法士のおとです。
現在は体調を崩し、少しうつ気味。疲れが抜けにくいなと感じています。
思い返してみると、私は梅雨時期に体調を崩す傾向がありました。
今までで一番重いうつ転をしたのも梅雨でした。
私にとって、梅雨は「嫌な季節」であると同時に「鬼門」。
言い方を変えてみると、5-6月は軽躁気味ということですね。
今回は、梅雨の季節にうつっぽくなりやすい理由と、現在私が行っているセルフケアについてお伝えします。
梅雨にうつっぽくなるのは、なぜ?


6月から7月にかけての梅雨の時期、私はうつっぽくなりがち。
気圧の影響もあると思いますが、とにかく頭痛や肩こりがひどいです。
自然と疲れが溜まってきていることに気づかず、急にうつっぽくなるのがいつものパターンです。
SNSを見ていても、同じ時期に体調を崩す人が多い印象です。
梅雨は曇りや雨の日が多く、日光を浴びる時間が少なくなる季節です。
人は太陽の光を浴びることで、気持ちを安定させる物質(セロトニン)が作られます。
必然的に梅雨時期はセロトニンが作られにくく、気分が落ち込みやすくなります。
そのため、意識して外出したり、対策をしないといけません。
また、気温や湿度の変化も、体や心にじわじわと負担をかけてきます。
双極症を持つ私たちは、こうした環境の変化に敏感なことが多く、特に「うつ状態」に傾きやすい時期といえるでしょう。
しんどい時は、休むのが一番の対策
闘病していて感じることは、



しんどい時は、迷わず休むことが大切!
双極症を持つ私たちは、「頑張っていることに気づきにくい」かもしれません。
そのため、身体が発しているサインに敏感になる必要があります。
気づかず無理をしていると、すぐに限界に達してしまう。
それでは、回復にたくさんの時間が必要になります。
「しんどい時は休む勇気」も必要です。
何かしようと思っても、できないときはできません。
そんな自分を責めるのではなく、「いまはそういう時期なんだ」と受け入れようと私も頑張っています。
私が梅雨時期に実践している3つのセルフケア
この時期に体調を崩している私が心がけていることを紹介します。
私自身はこれらを行うことで、うつっぽさが改善されてきました。
どれもすぐにできるものなので、「できそう」と思ったものから始めてみてください。
1. 起きる時間を毎日同じにする
朝起きる時間をなるべく一定に保つことで、1日のリズムが整いやすくなります。
体調が悪い日でも、一度は布団から出て、カーテンを開けて光を浴びることをオススメします。
体内時計が整いやすくなり、夜も眠りやすくなるかもしれませんね。
窓際で座っているだけでも上出来です。
2. 軽く体を動かす


私は某コンビニジムに通っています。運動は気持ちがいいからです。
本当は散歩がしたいのですが、暑くてやる気が起きないのです。
でも、運動しなければ、どんどんうつっぽくなってしまいます。
家のなかでストレッチやヨガをするのもおすすめです。
「できる範囲で少しだけ身体を動かす」ことで気分転換にもなりますよ。
3. 睡眠時間をしっかりとる
以前は8時間睡眠で、睡眠薬は使わず。
今回は睡眠薬を処方してもらい、8時間以上寝るようにしています。
おまけに昼寝もしているので、9時間以上寝ていると思います。
私は身体や脳が疲れている状態だと感じています。
とにかく休めるため、しっかり寝るようにしています。
身体が寝ることを欲しているのだと思います。
ですが、昼寝のしすぎで昼夜逆転には注意が必要です。
終わりに焦らなくていい。まずは、休むことから
体調が悪くなると、
「早く元気にならなきゃ」
「また動けるようにならなきゃ」
と焦ってしまうことがあります。
私も、子供が12月に産まれることもあって、正直すごく焦っています。
でも本当に必要なのは、今の自分を否定せずに受け入れて、ゆっくり休むこと。
私も自分に言い聞かせ、焦る気持ちを抑えようとしています。
今は焦っているかもしれないけど、長い目でみると休むことが大切。
子どもが産まれる、これからの人生の方が大切ですもんね。
子どもが巣立っていったときに、
「あの頃休んでよかったな」と笑って言えるようにしたいです。
季節の変わり目と、心と体の波。
双極症を持つ私たちは、そのどちらとも上手に付き合っていく必要があります。
無理せず、できることから。
ゆっくりでも大丈夫です。一緒に、自分に合ったペースを見つけていきましょう。
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