双極性障害(双極症)とオメガ3脂肪酸:青魚が希望の光?

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セルフケアの新たな可能性:オメガ3脂肪酸 ~DHAとEPAの力~

今日は青魚があなたの双極性障害(双極症)を良くする鍵だという記事を書きます。私ハックは病院で処方されたオメガ3脂肪酸エチルと言うものを毎晩飲んでいます。脳の活性化につながるものとされています。即効性と言うよりはジワジワ良くなったらいいなと思い根気よく飲んでいます。そこについて詳しく解説したいと思います。

双極性障害(双極症)は、気分の極端な変動を特徴とする深刻な精神疾患です。躁状態とうつ状態を繰り返すこの障害は、患者の日常生活に大きな影響を与え、適切な治療とセルフケアが不可欠です。

近年、青魚などに含まれるオメガ3脂肪酸、特にDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が、この障害のセルフケアにおいて重要な役割を果たす可能性が注目されています。この記事では、最新の研究結果と個人的な洞察を交えながら、双極性障害(双極症)とオメガ3脂肪酸の関係について詳しく探ります。

オメガ3脂肪酸と双極性障害(双極症):研究の最前線

私は長年、サプリメントに懐疑的でした。「自然な食事から栄養を摂取すべき」という考えが強かったのです。しかし、双極性障害(双極症)の寛解状態を維持したいという強い思いから、オメガ3脂肪酸について深く調べることにしました。この過程で、順天堂大学の加藤忠史先生らの研究を始め、国内外の多くの研究が、オメガ3脂肪酸の可能性を示唆していることを知りました。

不飽和脂肪酸仮説

従来の双極性障害(双極症)の原因説として広く知られていたモノアミン仮説(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン等の神経伝達物質の異常)に代わり、不飽和脂肪酸の代謝活性低下が双極性障害(双極症)と関連しているという新しい仮説が注目されています。この仮説は、脳内の脂質代謝の重要性を強調し、新たな治療アプローチの可能性を示唆しています。

DHAの効果

マウスを用いた実験では、DHA(ドコサヘキサエン酸)の投与が抑うつ状態を抑制したという興味深い報告があります。DHAは脳の機能や構造の維持に重要な役割を果たすことが知られており、この研究結果は双極性障害(双極症)の治療におけるDHAの潜在的な有効性を示唆しています。

魚の摂取と双極性障害(双極症)の関係

魚を多く摂取する国では、うつ病や双極性障害(双極症)の患者比率が低いという疫学的研究結果があります。例えば、日本ではうつ病患者比率が7%、双極性障害(双極症)が0.7%であるのに対し、アメリカではうつ病比率が15%、双極性障害(双極症)が2~3%と報告されています。この差異は、食生活、特に魚の消費量の違いが一因である可能性が示唆されています。

オメガ3脂肪酸サプリメントの可能性

オメガ3脂肪酸、特にDHAとEPAは、主に青魚(サバ、サンマ、マグロなど)に含まれていますが、現代の食生活では十分な量を摂取するのが難しい場合があります。そこで、サプリメントとしての利用が注目されています。これらのサプリは以下の点で期待されています。

双極性障害(双極症)の抑うつ症状の軽減

複数の研究で、オメガ3脂肪酸の摂取が双極性障害(双極症)の抑うつ症状を軽減する可能性が示されています。特に、EPAが抗うつ効果を持つことが報告されています。

再発予防の可能性

ある研究では、オメガ3脂肪酸のサプリメント摂取が、双極性障害(双極症)の再発を予防する可能性があることが示されました。これは長期的な症状管理において非常に重要な点です。

全体的な症状管理への寄与

オメガ3脂肪酸は、脳の機能を支える重要な栄養素です。定期的な摂取により、気分の安定化や認知機能の向上が期待できます。

個人的な決断:オメガ3脂肪酸の試用

これらの研究結果を踏まえ、私はオメガ3脂肪酸エチルの摂取を始めることを決意しました。サプリよりも含有量の多い薬物です。担当医に頼んで処方してもらいました。健康増進にも役立つとされるオメガ3脂肪酸は、双極性障害(双極症)のセルフケアにおいて、マイナス面の少ない選択肢だと考えています。

ただし、サプリメントの選択には注意が必要です。高品質で、適切な比率のDHAとEPAを含むものを選ぶことが重要です。また、サプリメントの摂取を始める前に、必ず主治医に相談することをお勧めします。

最後に

オメガ3脂肪酸は双極性障害(双極症)のセルフケアにおいて希望の光となる可能性がありますが、これはあくまでも補助的な手段の一つです。適切な医療ケア、心理療法、生活習慣の改善など、総合的なアプローチが重要であることを忘れてはいけません。

また、個人差があることも念頭に置く必要があります。オメガ3脂肪酸が全ての人に同じように効果を発揮するわけではありません。自分の体調や症状の変化を注意深く観察し、定期的に医療専門家と相談しながら、最適なケア方法を見つけていくことが大切です。

この記事が、双極性障害(双極症)と共に生きる方々にとって、新たな可能性を探るきっかけとなれば幸いです。健康的で充実した生活を送るための一助となることを願っています。

参考文献

M-Review: https://med.m-review.co.jp/article_detail?article_id=J0079_1003_0018-0019

PR TIMES: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000503.000021495.html

Medical Tribune: https://medical-tribune.co.jp/news/2023/0301555795/

厚生労働省: https://ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/10.html

PubMed (魚の消費と双極性障害の関係): https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14638594/

順天堂大学: https://juntendo-molecular-psychiatry.com/bipolar/

PubMed (不飽和脂肪酸レベルと双極性障害): https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31455761/

PubMed (オメガ3多価不飽和脂肪酸による双極性障害の再発予防): https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21903025/

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この記事を書いた人

双極性障害Ⅱ型の当事者「ハック "Hack"」と言います。私自身の安定のためにも、「ハック」を収集しています。この病気は一生続きます。だから皆の知恵を集めて知りたい。知ることが必ずしも治療を意味しないかもしれません。でも、より良い安定への道を照らすかも。みんなで学び、共感し、サポートし合いたいです!

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