双極症と共に歩む新しい一歩:新しいステージに立つときに
双極症(双極性障害)を抱える私が、リワークプログラムでの心理社会的支援を経て、職場復帰を果たすまでの道のり、そして妻との新たなチャレンジについてお伝えします。9か月間の心理社会的支援と認知行動療法の実践を通じて、一歩一歩前進してきた経験を綴っていきたいと思います。
双極症と環境変化:リワークプログラムでの準備
私の復職への道のりは、リワークプログラムへの参加から始まりました。9か月間にわたるプログラムでは、特に認知行動療法とレジリエンス(回復力)の向上に重点を置いて取り組みました。新しい職場環境への移行は、双極症を持つ私にとって大きな挑戦でしたが、このプログラムでの学びが、その後の適応に大きく貢献することになりました。
プログラムでは、環境変化に伴うリスクと対策について詳しく学びました。また定期的な運動を行えるようなプログラムや食に関するプログラムも行いました。
7月1日からの復職に向けた具体的な準備を進めていきました。心理療法のセッションでは、職場での様々な状況を想定したシミュレーションを行い、対処法を身につけていきました。
認知行動療法による準備と実践
リワークプログラムで特に重点的に学んだ認知行動療法は、私の症状管理において重要な役割を果たしました。日々の思考パターンを観察し、ストレス状況下での対処法を実践的に学ぶことで、復職後の環境にも適応できる自信を培うことができました。特に、気分の波への対応策を確立できたことは、7月からの職場復帰を成功に導く大きな要因となりました。
特に躁状態になる前の兆候を見逃さずにストッパーとなるような方法論を自動的に取れるようになりました。
家族との新たなチャレンジ
この変化の過程で、妻の存在は特に大きな支えとなりました。私の復職後、彼女も自身のキャリアについて真剣に考え始め、新たな挑戦を決意しました。そして、今日12月2日からの転職が決まったのです。互いの変化を支え合いながら、家族として成長していく過程は、私たちにとって貴重な経験となっています。
妻は私の双極症についての理解を深め、リワークプログラム期間中から復職後まで、継続的にサポートしてくれました。睡眠スケジュールの維持や服薬管理のサポートなど、基本的な生活リズムの安定に大きく貢献してくれました。そして今度は、私が彼女の新しいチャレンジをサポートする番となりました。
心理社会的療法がもたらした変化
リワークプログラムでの9か月間の学びと、その後の実践により、私の生活は大きく改善していきました。7月の復職以降、学んだスキルを実際の職場で活用することで、より安定した状態を保てるようになりました。特に、気分の波を予測し対処する能力が向上し、職場でのコミュニケーションも円滑になっていきました。今ではアプリなども活用しながら自己チェックを取れるようになっています。
まとめ:双極症との共生に向けて
心理社会的療法と認知行動療法の実践、そして家族からの継続的な支援により、双極症(双極性障害)を抱えながらも、復職という大きな目標を達成することができました。そして今日、妻の新たなチャレンジが始まろうとしています。この経験を通じて、適切な支援と準備があれば、双極症があっても新しい一歩を踏み出せることを実感しています。私たち夫婦の経験が、同じような状況にある方々の参考になれば幸いです。