作業療法の知識を活用し、生活の質(QOL)を高めよう!

双極症(双極性障害)を持つ方に限らず、全ての人が生活の質(以下QOL)を高めたいと思っているはずです。
読者の方はQOL、低いですか?それとも、高いですか?
QOLの向上は抑うつ症状を改善した以降の治療目標の設定にポジティブな影響を与えます。
1人でQOLを高めようと思うと気が重い方は、作業療法の知識を活用するといいでしょう。

目次

生活の質(QOL)ってなに?

QOLとは、「Quality of Life(クオリティ・オブ・ライフ)」の略称で、日本語では「生活の質」などと訳され、「生きがい」や「満足度」という意味があります。
QOLの評価は、人が人間らしく満足して生活しているか、自分らしい生活が送れているか「生活の質」を評価する概念です。
QOLについて具体的に説明すると、以下の通りです。

・心身の健康や良好な人間関係
・満足いくやりがいのある仕事
・楽しみである遊び・余暇
・快適な自宅・地域の環境など

作業療法の知識を活用して生活の質(QOL)を向上させる工夫

①生活リズムを整える

規則正しい生活リズムを整えることは、双極症の病態安定に繋がります。できれば起床・就寝時間は固定したいところです。
眠れない・起きれない方は主治医に相談したり、日中少しでも身体を動かすといった工夫をするといいでしょう。

②ストレス管理・対処

ストレスの程度は症状の再発や悪化を招く可能性があるため、適切に対処する必要があります。
気分の波を安定させるためにも、ストレス対処は必須です。
うつ状態・躁状態になりそうな「兆し」を早めに察知し、「対処」するのが効果的です。

ネット心理教育では参加者の皆様とこれらについて考える「ワーク」を行っています。
詳しくはこちらをご覧になってください。

③適度な運動の実施

運動はうつ状態に中等度程度の効果があると報告されています。
最初は窓際で寄りかかりながら座ったり、家のなかで立って作業をしたりしてみてください。
余裕が出てきたら、家の周りを5分程度散歩したり、ストレッチをするのもいいでしょう。
気分の波の安定化や身体が軽くなるといった効果が期待でき、QOLも向上しやすいと思います。

④孤独を防ぐために「居場所」を作る

「社会的損失」を起こしやすい双極症の方にとって、居場所を作ることはQOLにとって大切です。
家族や友人、自助会などとの交流をオススメします。同じ経験を持つ人々との情報共有や感情の分かち合いは、安心感と支えになります。最近はXなど、オンラインでの居場所を作るのもいいかもしれません。ただし、適切な利用が必要です
ネット心理教育では、ゼミやワークの実施や、毎週水曜日19時から(月1程度お休み)youtubeカフェを行っています。
ただ視聴するのもよし、チャットで参加するのもあなたの「居場所」です。ぜひ参加してみてください。

⑤双極症の受容と理解

自身の病気を正しく理解し、受け入れることは、治療や生活の質を高める第一歩です。病気を受け入れる過程での葛藤は自然なものであり、専門家や支援者と共に向き合うことで、前向きな気持ちをもつ手助けとなります。
双極症という病気について理解を深めたい方は、ネット心理教育のパンフレットを参照ください。

まとめ

生活の質(QOL)を高めることは、あなたの人生をきっと豊かにしてくれるでしょう。
病状を安定させたり、QOLを高めることができるのは紛れもなく「あなた次第」です。
ぜひQOLを高める行動をし、自分をいたわってあげてください。

参考サイト

うつ病治療におけるQOLの位置付けとその特徴 (精神医学 64巻3号) | 医書.jp
guideline_20181119.pdf
QOL(生活の質)とは?|意味・評価方法・QOL向上のためのヒント を解説 | 科学的介護ソフト「Rehab Cloud」

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この記事を書いた人

作業療法士(OT)で双極性障害Ⅱ型当事者。妻と猫の3人暮らし。
最近短時間就労を始める。
作業療法士という医療職として、双極症の知識や個人でも行える作業療法の技術をお伝えできればと思っています。少しでもお役に立てると嬉しいです。

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