双極症で稼ぐ!~あなたの特性を活かした新しい働き方~

私たちは才能に満ちている——この記事では、双極症(双極性障害)の特性を活かした働き方を探っていきます。双極症を持つ私たちの56%は働けていないと言われ、多くの方が社会保障で生活していますが、その環境を活かせる可能性があります。

目次

双極症とは何か

双極症(双極性障害)は、気分の波が大きく変動する状態です。一般的に双極症に向いている仕事の条件としては以下のようなものが挙げられます:

  • 業務量が大きく変動しない業務
  • 勤務時間が安定している職種
  • 自分のペースで進められる業務
  • 対人折衝の少ない業務

しかし、これは必ずしも全ての人に当てはまるわけではありません。例えば、対人折衝が得意で、交渉やプレゼンテーションに楽しさを感じる方もいらっしゃいます。ルーティンワークが苦手な人もいます。重要なのは自分自身を理解することです。

社会保障を基盤にする考え方

双極症(双極性障害)の方々が利用できる主な社会保障制度には以下のようなものがあります:

  • 傷病手当:病気やケガで働けなくなった場合に支給される給付金
  • 失業保険(手当):失業した時に再就職を支援するための支援金
  • 障害年金:障害の状態が一定の基準を満たす場合に支給される年金
  • 生活保護:生活に困窮した人のための最低限度の生活保障

これらの制度をベーシックインカムのように考え、「ライフワーク」としての仕事の充実に向けていく方法があります。会社員だけが働き方ではなく、フリーランスや起業など様々な選択肢があるのです。

ライスワークとライフワーク

「ライスワーク」とは「食べるための仕事」、つまり生活のために働くことを指します。一方、「ライフワーク」は人生を通じて取り組む「生きがいのある仕事」です。ライフワークは私たちの生活に充実感と意義をもたらす重要な要素になります。

双極症(双極性障害)の当事者は、仕事をせずに生きがいを見失いがちです。「やることがない」「やりがいがない」という声をよく聞きます。ならば、ライスワークは社会保障に担ってもらい、本当にやりたいライフワークを見つけることが重要ではないでしょうか。

双極症の特性を仕事に活かす

双極症(双極性障害)には、多くの良い側面があります。これらの特性を理解し仕事に活かすことで、社会に大きく貢献することができます。

双極症が仕事に活かせる良い特性

創造性 双極症を持つ人々は、高い創造性を発揮することがあります。この創造性は、デザイン、芸術、執筆、マーケティングなどの分野で特に価値があります。自分の創造的なアイデアやビジョンを仕事に取り入れることで、独自の成果を生み出すことができます。

情熱 双極症の人は、非常に情熱的になりやすく、そのエネルギーを仕事に注ぐことができます。自分が情熱を感じるプロジェクトやタスクに集中することで、非常に高い生産性を発揮することが可能です。

共感力 双極症を持つ人々は、しばしば他人の感情を深く理解する共感力を持っています。この共感力は、チームワーク、顧客サービス、カウンセリング、教育など、人と接する仕事で大きな強みとなります。

双極症の特性を活かすための方法

自己理解 まず自分自身の状態を理解し、躁期とうつ期のサイクルを認識することが重要です。自分の能力や制限を理解することで、仕事のスケジュールやタスクを適切に調整することができます。

適切な環境選び 自分の特性を最大限に活かせる仕事や職場環境を選びます。例えば、創造的な仕事や柔軟なスケジュールを提供する職場が適しているかもしれません。

サポートシステムの構築 職場での理解者やサポートを得ることが、成功には不可欠です。必要に応じて、自分の状態について信頼できる同僚や上司に相談し、サポートを求めることも重要です。

健康管理 定期的な医療のフォローアップ、適切な睡眠、バランスの取れた食事、運動など、健康管理を徹底することで、良好な状態を維持し、仕事に集中できます。

双極症の特性を活かせる具体的な仕事例

双極症(双極性障害)の良い特性を活かせる仕事を見ていきましょう。これらの仕事は会社に所属する形だけでなく、フリーランスや起業としても取り組むことができます。

クリエイティブな職業

グラフィックデザイナーやイラストレーター 個性的なデザインやイラストでクライアントの要望に応えることができます。ランサーズなどのクラウドソーシングに登録するところから始められます。

ライターやコンテンツクリエイター 魅力的な記事やSNSコンテンツを作成し、読者やフォロワーを引きつけることができます。アフィリエイトで収入を得たり、クラウドソーシングで仕事を受けることも可能です。

音楽家や作曲家 情熱を音楽に注ぎ込み、演奏活動や楽曲提供を行います。Spotifyなどに登録すれば世界へ楽曲を配信できますし、クラウドソーシングでオリジナルソングの制作依頼を受けることもできます。

カウンセリングやコーチング

メンタルヘルスカウンセラー 共感力を生かし、人々の心の悩みに寄り添いサポートします。カウンセラーは必ずしも資格がなくても始められる仕事です。オンラインから始めることも可能です。

ライフコーチ 人生の目標達成に向けて、ポジティブな影響を与える指導を行います。自分の人生経験を活かしてオンラインでコーチングを提供することができます。

教育関連

オンライン教育コンテンツの開発 特定のスキルや知識を共有するオンラインコースやワークショップを開発します。自ら開発してウェブにアップしていくこともできます。

特別支援教育の専門家 特別な支援が必要な子どもたちに対して、理解と支援を提供します。双極症の経験を持つ人だからこそできる社会ケア的な側面も大切です。

起業

クリエイティブな商品やサービスの提供 自分だけのユニークなアイデアで新しいビジネスを立ち上げることが可能です。例えば、アート作品の販売や特殊な体験型イベントの企画などが考えられます。

ソーシャルベンチャー 社会的な課題解決を目指す事業を立ち上げ、双極症(双極性障害)を含むメンタルヘルスの理解促進や支援を行うことができます。

テクノロジー関連

アプリ開発 双極症(双極性障害)を持つ人々の生活をサポートするアプリを開発することも可能です。例えば、気分の変動を記録・分析するアプリや、リラクゼーションを促すアプリなど、当事者ならではの視点を活かした開発ができます。

これらの仕事を成功させる7つのコツ

  1. 自己分析をする 自分の興味、情熱、価値観、強みを深く理解することから始めましょう。これにより、どのような仕事が自分にとって意味があるのか、また自己実現につながるのかを明確にすることができます。
  2. 目標を設定する 長期的なキャリア目標と短期的な目標を設定し、それらに向かって具体的な行動計画を立てます。目標が明確であればあるほど、日々の仕事へのモチベーション維持に役立ちます。
  3. 学び続ける 新しいスキルを学び、知識を広げることで、自分の専門性を深めるとともに、新たな分野への挑戦も可能になります。学び続けることは、ライフワークを充実させる重要な要素です。
  4. ネットワーキングを行う 同じ分野の専門家や異なる分野の人々と交流を深めることで、新たな視点を得たり、未来の機会につながることもあります。また、支援やアドバイスを受けることもできます。
  5. バランスを大切にする 仕事だけでなく、プライベートな時間や趣味、家族との時間も大切にすることで、仕事のパフォーマンスも向上します。全体のバランスを考え、健康的なライフスタイルを心がけましょう。
  6. 挑戦し続ける 新しいプロジェクトや、自分にとって挑戦的な仕事に取り組むことで、成長し続けることができます。失敗を恐れず、常に新しいことに挑戦する姿勢が大切です。
  7. フィードバックを受け入れる 他人からのフィードバックを積極的に求め、それを自己成長のために活用しましょう。客観的な視点からの意見は、自己改善に非常に役立ちます。

まとめ:双極症は特別な才能の証

双極症(双極性障害)という診断を受けても、それは決して障害だけではなく、特別な才能や可能性の証でもあります。私たちの創造性、情熱、共感力などの特性を活かして、社会に貢献し、充実した職業生活を送ることができます。

重要なのは、自分自身と向き合い、自分に合った働き方を見つけることです。双極症を持つ私たちだからこそできる仕事があります。私たちは何らかの社会保障を受けています。それを最大限に活かしましょう。ベーシックインカムは確保できているわけですから(できていない方はそれらの申請を検討しましょう)、様々なことに挑戦する余地があります。

この記事で紹介した仕事例やアドバイスが、双極症(双極性障害)当事者の「ライフワーク」としての道を見つける一助となれば幸いです。

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この記事を書いた人

双極性障害Ⅱ型の当事者「ハック "Hack"」と言います。私自身の安定のためにも、「ハック」を収集しています。この病気は一生続きます。だから皆の知恵を集めて知りたい。知ることが必ずしも治療を意味しないかもしれません。でも、より良い安定への道を照らすかも。みんなで学び、共感し、サポートし合いたいです!

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