双極症の治療薬③ 抗精神病薬編ーー効果と副作用をどう考えるか

NPO法人ネット心理教育ピアサポート 理事長

薬剤師

藤田剛(窓師)

抗精神病薬は躁状態とうつ状態で役割が異なる薬です。効果と副作用をどう考えるか

抗精神病薬は、統合失調症や幻覚・妄想がある人だけに使う薬ではありません。 双極症では、精神病症状の有無にかかわらず、躁状態や双極性うつを改善する目的で 重要な治療薬として用いられます。

このコラムでは、双極症で国内承認を持つ主な第2世代抗精神病薬を中心に、 それぞれの役割、眠気、体重増加、アカシジアなどの副作用、 必要な検査、持効性注射剤について解説します。

診療ガイドラインに掲載されている双極症の治療薬

診療ガイドラインには気分安定薬4種類、抗精神病薬9種類が掲載されています。双極症の躁状態、抑うつ状態、再発予防の3つについて、それぞれ効果が期待できるかどうかを一覧表にまとめました。

今回解説するのはこのうち抗精神病薬です。

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最初に知っておきたいこと

  • 「抗精神病薬が処方された=統合失調症」「重症になった」という意味ではありません。
  • 躁状態に使う薬と、双極性うつに使う薬は同じではありません。
  • 同じ薬でも、眠気、体重、落ち着かなさなどの出方には個人差があります。
  • 副作用によるアカシジアが、躁状態や不安の悪化に見えることがあります。
  • 症状が安定しても、自己判断で急に中止せず、継続の目的を主治医と確認します。
目次

コラム「双極症の治療薬」シリーズの構成

  •  総論:「双極症の薬ってどんなもの?」
  •  気分安定薬編(リチウム・ラモトリギン・バルプロ酸など)
  •  抗精神病薬編(ラツーダ・ビプレッソ・ジプレキサなど) 今回
  •  副作用・血液検査・妊娠・薬のやめ方Q&A

1.抗精神病薬とは

抗精神病薬は、脳内のドパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の働きを調整する薬です。 もともとは幻覚や妄想などの精神病症状を改善する薬として発展しましたが、 現在は双極症の躁状態、双極性うつ、うつ病の補助療法などにも用いられています。

抗精神病薬は大きく、古くから使われる 第1世代(定型)抗精神病薬と、 比較的新しい第2世代(非定型)抗精神病薬に分けられます。 双極症の治療では、現在は主に第2世代抗精神病薬が用いられています。

薬の分類名は、診断名ではありません

抗精神病薬が処方されても、それだけで統合失調症や精神病と診断されたことにはなりません。 双極症では、幻覚や妄想がない場合にも、気分の高まり、活動性、焦燥、 不眠、抑うつなどを改善する目的で使用されます。

2.双極症における3つの役割

① 躁状態を改善する

躁状態では、気分の高揚やいら立ち、睡眠欲求の低下、活動性の増加、 多弁、考えの加速、浪費、攻撃性などが現れます。 抗精神病薬は比較的早い時期から効果が期待できるため、 急性期の重要な選択肢になります。

② 双極性うつを改善する

すべての抗精神病薬に、双極性うつへの効果があるわけではありません。 日本で双極性障害のうつ症状に承認されている第2世代抗精神病薬は、 オランザピン、クエチアピン徐放錠、ルラシドンです。

③ 再発を予防する

急性期に効果があった薬を維持期にも続ける場合があります。 また、アリピプラゾールの持効性注射剤には、 双極Ⅰ型障害における気分エピソードの再発・再燃抑制の承認があります。

急性期に効いた薬を、いつまで続けるか

躁やうつが改善した後も継続した方がよい場合と、 副作用や長期的な役割を考えて減量・変更する場合があります。 「良くなったから即座に中止する」「一度始めたら永久に同じ量を続ける」のどちらでもなく、 再発リスクと負担を定期的に見直します。

3.国内承認のある主な第2世代抗精神病薬

一般名
代表的な商品名
双極症での国内承認主な特徴特に注意したいこと
アリピプラゾール
エビリファイなど
経口剤:躁症状の改善
持効性注射剤:双極Ⅰ型の再発・再燃抑制
眠気や代謝系への影響が比較的少ない場合がある。活動性を抑えすぎにくいアカシジア、不眠、焦燥、衝動制御障害
オランザピン
ジプレキサなど
躁症状およびうつ症状の改善躁とうつの双方に承認。鎮静作用が役立つ場合がある体重増加、食欲、血糖、脂質、眠気
クエチアピン徐放錠
ビプレッソ
うつ症状の改善双極性うつに使用。眠気を伴うことがある眠気、起立性低血圧、体重増加、血糖・脂質。普通錠との違い
ルラシドン
ラツーダ
うつ症状の改善双極性うつに使用。単剤またはリチウム・バルプロ酸との併用で検討されるアカシジア、悪心、眠気、食後服用、薬物相互作用

効果・副作用の傾向は集団としての一般的な傾向です。 個々の人で同じように現れるとは限りません。

4.アリピプラゾール――躁状態と維持期で用いられる薬

アリピプラゾールは、経口剤と持効性注射剤があります。

アリピプラゾールの経口剤は、双極性障害の躁症状の改善に承認されています。 ドパミン受容体を完全に遮断するのではなく、部分作動薬として調整する性質があります。

※ アリピプラゾールの持効性注射剤については後ほど詳しく解説します。

特徴

  • 躁状態の活動性、気分の高まり、いら立ちなどに用いられます。
  • オランザピンやクエチアピンに比べ、眠気や体重増加が少ない人もいます。
  • 一方で、落ち着かなさや不眠が問題になることがあります。

アリピプラゾールは低用量では抑うつエピソード、高用量では躁/軽躁エピソードに用いられます。また、用法としては期待される効果、副作用に応じて朝または夕で処方されることがあります。

アカシジアに注意する

アカシジアは、「体の内側から落ち着かない」「じっと座っていられない」 「歩き回らずにいられない」と感じる副作用です。 本人には強い苦痛があり、不安、焦燥、躁状態の悪化に見えることがあります。

増量する前に確認したいこと

薬を開始・増量した後に落ち着かなさ、いら立ち、不眠、自傷したい気持ちが強まった場合は、 病気の悪化だけでなくアカシジアの可能性もあります。 自己判断で増減せず、早めに処方医へ伝えてください。

衝動制御障害

頻度は高くありませんが、病的な賭博、性欲の異常な高まり、 強迫的な買い物、暴食などが報告されています。 双極症の躁・軽躁症状とも似るため、開始前後の変化を家族や医療者と確認します。

持効性注射剤

アリピプラゾールには、通常4週に1回投与する持効性注射剤があります。 双極Ⅰ型障害の気分エピソードの再発・再燃抑制に承認されています。

持効性注射剤の特徴

  • 毎日の飲み忘れを減らせます。
  • 服薬状況が分からないことによる不安を減らせる場合があります。
  • 急性期の不安定な状態へ、すぐに効かせる目的の注射ではありません。
  • 一度投与するとすぐには体外へ取り除けないため、事前に経口剤で忍容性を確認します。
  • 注射を選ぶかどうかは、本人の希望を含めた共同意思決定が重要です。

持続性注射剤は通院時に投与されるだけで、日々の服用は必要ないため、アドヒアランス/コンプライアンスの面で優れているとされています。

5.オランザピン――躁とうつの双方に承認がある薬

オランザピンは、日本で双極性障害の躁症状とうつ症状の双方に承認されています。 興奮や不眠が強い躁状態で鎮静作用が役立つ場合があり、 双極性うつの治療にも用いられます。

比較的よくみられる副作用

  • 眠気、だるさ
  • 食欲の増加、体重増加
  • 便秘、口の渇き
  • 立ちくらみ

血糖と脂質への影響

オランザピンでは、体重増加、高血糖、脂質異常に特に注意します。 体重だけでなく、血糖値やHbA1c、コレステロール、トリグリセリドなどを確認します。

口渇・多飲・多尿・強いだるさ

著しい高血糖や糖尿病性ケトアシドーシスの兆候である可能性があります。 急に水を多く飲む、尿が増える、体重が急に減る、吐き気、意識がぼんやりする場合は、 速やかに医療機関へ相談してください。

体重増加

体重の推移を記録し、体重の変動に注意します。体重増加が起きた場合に、本人の努力不足と捉えず、 薬の作用、食欲、眠気による活動量の低下などを含め、 服用量、薬の変更、食事・運動支援を医療者と検討してください。

6.クエチアピン徐放錠――双極性うつに用いる薬

日本で双極性障害のうつ症状に承認されているのは、 クエチアピンの徐放錠(ビプレッソ)です。 徐放錠は、薬がゆっくり放出されるように作られています。

普通錠と徐放錠は同じ扱いではありません

クエチアピン普通錠(セロクエルおよびその後発品)は、 日本では統合失調症に承認されています。 双極性うつに対する普通錠の使用は承認適応外です。 見た目や成分名が似ていても、剤形、飲み方、承認内容が異なります。(場合によっては、普通錠が用いられることもあります)

特徴

  • 双極性うつの落ち込み、意欲低下、不安などの改善を目的に使用されます。
  • 眠気が現れやすいため、就寝前に用いられます。
  • 立ちくらみを起こすことがあるため、特に開始・増量時はゆっくり立ち上がります。

注意する副作用

  • 眠気、翌朝の持ち越し
  • 起立性低血圧、ふらつき、転倒
  • 体重増加、食欲増加
  • 高血糖、脂質異常
  • 便秘、口の渇き

ビプレッソ徐放錠は、食事の影響を避けるための服用方法が定められています。 処方時の「就寝前」「食後から時間を空ける」などの指示を確認してください。(食事をした直後だと薬がゆっくり放出される効果が少なくなってしまいます)

7.ルラシドン――双極性うつに用いる薬

ルラシドンは、日本で双極性障害のうつ症状の改善に承認されています。 単剤のほか、リチウムまたはバルプロ酸との併用で用いられる場合があります。

特徴

  • 双極性うつの治療薬です。躁状態の治療薬として国内承認されているわけではありません。
  • 体重や脂質への影響が比較的小さい傾向がありますが、モニタリングは必要です。
  • 食事によって吸収が変わるため、添付文書どおり食後に服用します。

注意する副作用

  • アカシジア、落ち着かなさ
  • パーキンソン症状、筋肉のこわばり
  • 眠気
  • 吐き気(服薬開始後に認められることがある)

飲み合わせ

ルラシドンはCYP3A4という酵素の影響を強く受けます。 一部の抗真菌薬、抗菌薬、抗ウイルス薬、抗てんかん薬などとの併用ができない、 または量の調整が必要になることがあります。 他院の薬、市販薬、サプリメントを含めて医師・薬剤師へ伝えてください。

8.その他の抗精神病薬

日本の添付文書上、ハロペリドール、クロルプロマジン、 レボメプロマジン、スルトプリドなどの第1世代抗精神病薬にも、 躁病・躁うつ病の躁状態の承認があります。

第1世代抗精神病薬は、急性期の強い興奮や精神病症状などで 選択されることがありますが、パーキンソン症状、アカシジア、 遅発性ジスキネジア、プロラクチン上昇、QT延長(心臓への影響)などに注意します。

リスペリドン、アセナピンなど、海外の双極症治療で用いられる薬や、 日本のガイドラインで承認適応外と明記して取り上げられる薬もあります。 承認適応外の使用は「誤った治療」という意味ではありませんが、 国内承認の有無、根拠、代替選択肢、本人の希望を確認することが大切です。

9.抗精神病薬で共通して注意する副作用

アカシジアと錐体外路症状

  • アカシジア:じっとしていられない、足がむずむずする、強い内的焦燥
  • パーキンソン症状:動作が遅い、筋肉がこわばる、手が震える、表情が乏しい
  • ジストニア:首やあご、眼球などの筋肉が急に強く緊張する
  • 遅発性ジスキネジア:口、舌、顔、手足が本人の意思と関係なく動く(服薬開始後1年以上経過したときでも生じることがある)

これらは病気そのものや緊張と誤解されることがあります。 開始・増量後に出現した時期と症状を具体的に伝えます。

眠気、ふらつき、運転

眠気や注意力低下、立ちくらみが起こることがあります。 薬を開始・変更した後は、自動車運転や危険な機械操作について、 添付文書と主治医の指示を確認します。

体重・血糖・脂質

ほとんどの抗精神病薬で体重変化は起こり得ますが、 特にオランザピンとクエチアピンでは注意が必要です。 体重については定期的に測定、記録し、血液検査も定期的に行い、変化に注意します。

プロラクチン

プロラクチンが上昇すると、月経異常、乳汁分泌、性欲低下、 性機能の問題などが現れることがあります。 乳汁分泌は男性でも起こることがあります。恥ずかしい症状ではなく、薬の調整に必要な情報です。

QT延長・不整脈

一部の抗精神病薬は心電図のQT時間へ影響します。 心疾患、失神、動悸、家族の突然死、電解質異常、 QT延長を起こす他の薬がある場合は心電図が検討されます。

悪性症候群――緊急性の高い副作用

高熱、強い筋肉のこわばり、意識の変化、大量の発汗、頻脈などが現れる 悪性症候群は、まれですが重篤な副作用です。 このような症状がある場合は、通常の予約日を待たず、速やかに医療機関へ連絡します。

10.検査とモニタリング

抗精神病薬の安全性は、本人が感じる症状と、 体重・血圧・血液検査・心電図などを組み合わせて確認します。

確認項目何を確認するか特に注意する薬・状況
体重・BMI・腹囲治療開始前からの変化、食欲、活動量特にオランザピン、クエチアピン
血糖・HbA1c高血糖、糖尿病すべて。特に代謝系リスクが高い薬、糖尿病の既往・家族歴
脂質中性脂肪、LDL・HDLコレステロール特にオランザピン、クエチアピン
血圧・脈拍起立性低血圧、頻脈開始・増量時、高齢者、転倒リスク
肝・腎機能薬の代謝・排泄、身体状態ルラシドンは肝・腎機能による量の調整に注意
心電図QT延長、不整脈心疾患、失神、併用薬、電解質異常
プロラクチン月経、乳汁分泌、性機能症状がある場合、プロラクチンを上げやすい薬
不随意運動口・舌・手足の動き、こわばり、アカシジアすべて。長期使用では定期的な確認
  • 自分の薬が躁とうつのどちらを目的としているか知っている
  • 開始後の体重変化を確認している
  • 血糖・脂質などの採血時期を確認している
  • 落ち着かなさが病状か副作用かを相談できている
  • 市販薬や他院の薬を医師・薬剤師へ伝えている

11.妊娠・授乳を考えるとき

抗精神病薬の選択では、薬による胎児・乳児への影響だけでなく、 薬を中断したことによる躁・うつの再発、 妊娠中や産後の本人と子どもの安全をあわせて考えます。

  • 妊娠を希望する場合は、妊娠前から精神科と産婦人科へ相談します。
  • 妊娠が分かっても、自己判断で急に中止しません。
  • 体重や血糖へ影響する薬では、妊娠中の代謝面にも注意します。
  • 妊娠後期の服用では、出生後の新生児に眠気、筋緊張、哺乳の問題などがないか観察される場合があります。
  • 授乳の可否は薬ごとに異なるため、服用量、乳児の状態、代替治療を含めて個別に検討します。

「薬を飲む危険」と「病状を再発させる危険」の両方を考える

妊娠・授乳の相談は、薬をやめるためだけに行うものではありません。 本人が安定した状態で妊娠・出産・育児を行うために、 薬の種類や量、支援体制を事前に整えるための相談です。

12.抗精神病薬はどのように選ばれるのか

  • 現在が躁状態、双極性うつ、維持期のどこに当たるか
  • 不眠、興奮、精神病症状、自殺リスクの程度
  • 早い鎮静が必要か、日中の活動性を保ちたいか
  • 過去に効いた薬と副作用
  • 体重、糖尿病、脂質異常、心疾患、肝・腎機能
  • アカシジアや錐体外路症状の起こりやすさ
  • 妊娠・授乳の希望
  • 服用回数、食事との関係、飲み忘れ
  • 本人が重視する効果と、避けたい副作用

薬は「効くか、効かないか」だけでなく、 眠気、体重、活動性、仕事、運転、妊娠など、 本人の生活とのバランスを考えて選びます。

躁状態では本人が治療の必要性を感じにくいことがありますが、 十分に安定した後には、急性期に何が起きていたか、 薬がどのように役立ったか、今後どこまで続けたいかを改めて話し合います。

13.よくある質問

Q1.抗精神病薬を出されたということは、統合失調症なのでしょうか?

いいえ。薬の分類名だけで診断は決まりません。 抗精神病薬は、双極症の躁状態やうつ状態にも正式に承認され、広く使われています。

Q2.幻覚や妄想がないのに、なぜ抗精神病薬を使うのですか?

抗精神病薬には、気分の高まり、いら立ち、活動性、不眠、焦燥、 双極性うつなどを改善する作用があります。 精神病症状がなくても、現在の気分エピソードを治療するために使用されます。

Q3.落ち着かないので、薬が足りないのでしょうか?

病状の悪化だけでなく、アカシジアという副作用の可能性があります。 開始・増量後に落ち着かなさが強くなった場合は、増量する前に処方医へ相談します。

Q4.太る薬は飲みたくありません。

重要な希望です。薬ごとに体重への影響は異なります。 代替薬、量、服用期間、体重と採血のモニタリングを主治医と相談してください。 体重増加を本人の意思の弱さだけで説明してはいけません。

Q5.眠れるので、睡眠薬として処方されたのでしょうか?

眠気を利用する場合はありますが、抗精神病薬は単なる睡眠薬ではありません。 躁やうつの治療が主目的の場合があります。処方目的を確認してください。

Q6.注射剤は、薬を飲まない人へ強制する治療ですか?

持効性注射剤は、飲み忘れを減らし、安定した薬物濃度を保つ選択肢です。 緊急時の鎮静注射とは異なります。 利点と不利益を説明し、本人の希望を尊重して選択することが基本です。

Q7.症状が改善したら、すぐやめてもよいですか?

急な中止で不眠や気分症状が再び現れる場合があります。 急性期治療後の継続期間は、再発歴、気分安定薬の有無、副作用などで異なります。 減量・中止は主治医と計画的に行います。

まとめ

  • 抗精神病薬は、精神病症状がない双極症にも使われる重要な治療薬です。
  • 躁状態にはアリピプラゾールやオランザピンなど、双極性うつにはオランザピン、クエチアピン徐放錠、ルラシドンが国内承認されています。
  • アリピプラゾール持効性注射剤は、双極Ⅰ型障害の再発・再燃抑制に用いられます。
  • アカシジア、眠気、体重・血糖・脂質、不随意運動などを定期的に確認します。
  • 薬の効果だけでなく、生活への影響と本人の希望を含めて選択します。

薬の作用や副作用をすべて暗記する必要はありません。 まず、自分の薬が躁状態、うつ状態、再発予防のどの目的で処方されているのか、 特に注意する副作用と検査は何かを確認してみましょう。

参考文献・参考資料

  1. 日本うつ病学会. 日本うつ病学会診療ガイドライン 双極性障害(双極症)2023
  2. 日本うつ病学会. ガイドライン検討委員会(双極症2023および当事者向けガイド)
  3. 医薬品医療機器総合機構(PMDA). オランザピン口腔内崩壊錠 電子化された添付文書
  4. 医薬品医療機器総合機構(PMDA). ルラシドン錠 電子化された添付文書
  5. 医薬品医療機器総合機構(PMDA). クエチアピン徐放錠 審議結果報告書
  6. 共和薬品工業. ビプレッソ徐放錠 製品情報
  7. 医薬品医療機器総合機構(PMDA). アリピプラゾール持続性水懸筋注用 再審査報告書(2025年)
  8. 大塚製薬. エビリファイ錠 製品情報
  9. 厚生労働省. 重篤副作用疾患別対応マニュアル:アカシジア

医薬品の添付文書や使用上の注意は改訂されます。 実際の使用にあたっては、最新の電子化された添付文書と 医師・薬剤師の説明をご確認ください。

医療情報としての注意

本記事は、双極症の治療薬について理解するための一般的な情報です。 個別の薬剤選択、用量、服用方法、減量・中止、注射剤の選択、 妊娠・授乳中の治療については、主治医および薬剤師へご相談ください。

高熱と強い筋肉のこわばり、意識の変化、重い高血糖症状、 強いアカシジア、自殺したい気持ちの高まりなどがある場合は、 通常の次回受診を待たず、医療機関へ連絡してください。

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この記事を書いた人

NPO法人ネット心理教育ピアサポート 代表
双極性障害、ADHD当事者で薬剤師。
起業と株式上場経験あり。

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